【短期間で人生逆転】習慣の力 The Power of Habit

朝起きた時まず何をしますか?

歯磨きをする、顔を洗う、朝食をとる。
メールをチェックする。
コーヒーを飲む、コーヒーにはシロップを入れる。
シロップは入れないがミルクだけ入れる。
朝一番で一日のスケジュールをたてる、特にたてない?
出かける時、近所の人に挨拶する、しない?
できるだけ歩いていく、車に乗る?

私たちが毎日行っている選択は、よく考えた末の意思決定だと思えるかもしれないが、実はそれはただの習慣です。一つ一つの習慣はそれほど重要ではないかもしれないけど、

毎日何を食べるのか?

お金をいくら貯めるのか?

運動はどの程度するのか?

仕事はどのようにすすめるか?

実は、子供たちや配偶者に何をいうのかといったことが、その人の健康や仕事や幸福感などに大きな影響を与えています。

デユーク大学の教授が発表した論文によると、毎日の人の行動の、40%以上が「その場の決定」ではなく、「習慣」によって決められているという。

私たちの生活はまさに習慣の塊に過ぎない。そして習慣とは恐ろしいものです。

私たちの生活は、習慣に支配されていると言ってもいいです。毎日の小さな習慣の積み重ねが大きな山となる。人間はこの山と同じで、習慣に育てられることによって様々な人生を送ることになります。大事な事は、良い山にもなり得るし、悪い山にもなり得るということです。ではどうすれば良い山になることができるのでしょうか?

この本のプロローグにでてくるリサの習慣にヒントがあります。

リサは16歳で喫煙と飲酒を始め、ものごころついた時から肥満に悩まされ、20代半ばには借金に苦しめられていたのですが、34歳になった彼女は、細身で生気にあふれ、酒タバコはやめ、借金もなく、デザイン会社で働いていました。研究者たちはこのように、比較的短期間で生活の立て直しができた人々を対象に、どのようにそれをなし得たのかを追跡、調査を実施しました。

リサの変化は4年前のカイロへの旅行だったという。

チェックポイント

旅行から戻って6ヵ月、彼女はたばこをやめてジョギングを始めた。すると食生活や働き方、睡眠、貯金のしかたも変わり、仕事のスケジュールをきちんと決め、将来の計画を立てるようになった。走る距離も伸び、ハーフマラソンからフルマラソンを走るようになった。大学に戻り、家を買い、婚約もした。やがて研究者の目にとまってスカウトされた。

研究者がリサの脳の画像分析を始めたところ、驚くべき発見があった。ある神経パターン(以前の習慣)よりも、新しいパターンが優先されていたのだ。以前の行動で見られた神経活動も見られたが、それらのインパルスは新しい刺激に押しのけられていた。リサの習慣が変わったことで脳も変わったのだ。

その変化を起こしたのはカイロへの旅行や離婚や砂漠横断ではなく、リサが「喫煙」という一つの習慣を変えることに専念したためだと、研究者たちは考えている。その調査の対象となった他の人たちも、同じような過程を経ていた。一つの習慣に狙いを定めることで、他の行動もプログラムしなおすことに成功したのだ。

そのような習慣をキーストーン・ハビット(要となる習慣)という。

まとめ

本書は長いので、リサの件のみを引用しましたが、こんなにワクワクしながら読んだ本は久しぶりでした。事例が多く、示唆にとんだ本です。だれでも良い習慣は大事だということは理解している。自分の場合も、良いと思われる習慣を何個も作り、無理矢理同時進行で実行するのですが、途中で挫折してしまうケースがほとんどだったのです。たった一個のキーストーンとなるべき習慣を実行するのが最短の方法であると科学的に証明された今、自分がやるべき事がはっきりしました。

習慣の持つ本当の力を知るきっかけとなりました。

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