遊んで暮らす コレジャナイ仕事術 by ザリガニワークス

遊んで仕事するノウハウ

 コレジャナイロボットを生む出したザリガニワークスというおもちゃ企画会社の本。ザリガニワークスは2004年設立。武笠太郎氏と坂本嘉種氏が組み、おもちゃ雑貨の企画・デザインを手掛ける。想像力を否が応にも刺激するおもちゃ雑貨で数々の話題作を生む。「コレジャナイロボ」「土下座ストラップ」「自爆ボタン」などロイヤリティビジネスで利益をあげているとのことだ。 どのようにヒット商品が生み出されているかが面白いです。

ヒットの秘密

「根っこにある思いやコンセプト=<コレ>」をいかにお客さんと共有するか<コレ>をしっかり見定め、どうやって実現するのかを考えていけば、結果的にそれが「やりたいこと」になる。「実際に遊んで楽しめるイメージ」こそが購入の動機になると考えており、その部分をいかに設計するかということに全力を注いでいます。

「ロボットをたくさん売ることがビジネスの目的ではない」とどこかの記事で読みました。この会社の収益源はロイヤリティビジネスなので、如何に他社にこのコンセプトを使ってもらうかが大事なわけです。要するに、武笠氏の手作りによる木製玩具はあくまで「フロントエンド」のアイテムで話題性を作るためにある。このコンセプトこそが成功の鍵になっているようです。

遊んで暮らすとは?

僕らは結局、「楽しい遊びを考え、それをまわりと共有するということがやりたいのだと思います。「あそこで楽しそうなことが起きているから見てみよう」とまわりに思ってもらって、「一緒に遊ぼうぜ」って呼びかけて、みんなで楽しむ。これがつまり「遊んで暮らす」ということだと思います。


両氏の考えは、やはり、如何に楽しさをユーザーと共有していくかに一貫してる久しぶりにワクワクしながら、本書を読みました。作ったから遊びなさい的な一方通行ではない考え方が面白い。もの作りとは本来こうやってつくるべきだと思うし(根本的な部分で)自分がつくったものが、こうやって広がっていくのを眺めるのは本当の意味での遊びに他ならないと思います。

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